片目のまぶたがピクピクする症状について

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仕事中やスマホの使用中などに、突然片方のまぶたがピクピクと勝手に動き出す──そんな経験をしたことはありませんか?

この症状は医学的には「眼瞼ミオキニア」と呼ばれ、まぶたの筋肉(眼輪筋)が自分の意思とは関係なく細かく痙攣する状態です。通常は片目のまぶたに生じ、主に睡眠不足や肉体的・精神的疲労、ストレスなどが誘因となり、数分から数時間で自然に治まる一過性の現象であることが多いとされています。

誰にでも起こり得る軽い症状であり、数日~数週間以内に自然に治まるケースがほとんどなので過度に心配はいりません。実際、眼科医の間でも「まぶたのピクピクは大半が一時的なもので深刻な病気ではない」と認識されています。

まずは落ち着いて、目と体をしっかり休め様子を見ましょう。

では、なぜまぶたの痙攣が起こるのでしょうか? 「まぶた ピクピク 原因」と検索する方も多いように、その原因は日常生活の中の身近な要因にあることがほとんどです。

主な誘因としては次のようなものが挙げられます。

  • 精神的ストレス
    • 強い緊張やストレス状態が続くと自律神経のバランスが乱れ、まぶたの筋肉に異常な興奮が生じてピクピクしやすくなります。
  • 睡眠不足
    • 寝不足が続くと脳や筋肉が十分に休息できず、まぶたの痙攣が起こりやすくなります。
  • 長時間のスマホ・パソコン作業(眼精疲労)
    • スマートフォンやPC画面を凝視し続けることで目の筋肉が酷使され、眼精疲労(目の疲れ)を招きます。眼精疲労によりまぶたのピクピクが誘発されることも少なくありません。
  • カフェインの過剰摂取
    • コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインには神経を興奮させる作用があり、摂りすぎるとまぶたの痙攣を誘発する一因になります。実際に「しばらくカフェインを控えたら症状が治まった」という例もあります。
  • 疲労の蓄積
    • 仕事や家事が忙しく全身の疲労が蓄積すると、まぶたを含む体の小さな筋肉がピクピクと勝手に動くことがあります。適度な休養を取らず疲れを溜め込むことも原因の一つです。

以上のように、生活習慣やコンディションの乱れがまぶたピクピクの主な原因です。裏を返せば、十分な休息と睡眠を取り、ストレスを上手に発散し、スマホやPCの使用時間を調整するなど生活環境を整えることで、多くの場合は症状が自然に改善すると言えるでしょう。

まぶたのピクピクは大半が一時的な生理現象ですが、ごくまれに何らかの病気が隠れている可能性もあります。特に「ピクピクが長引いて何日も治まらない」「頻繁に繰り返す」「ピクピクの範囲がまぶた以外にも広がってきた」などの場合は注意が必要です。

考えられる主な疾患の例を挙げます。

眼瞼ミオキニア

まぶたの一部に起こる一時的な筋肉の痙攣現象そのものを指します。疲労・ストレス・睡眠不足などによって起こり、休息をとれば自然に治まる良性の状態です(※病名というより症状の名称ですが、繰り返す場合は眼科医にそう診断されることがあります)。

片側顔面けいれん

顔面の片側の筋肉が意思と無関係に痙攣する神経の病気です。原因として顔面神経を走行する血管の圧迫などが指摘されており、最初は片目のまぶた周囲のピクピクから始まり、その後同じ側の頬や口元にまで痙攣が広がることがあります。眼瞼ミオキニアとは異なり自然に治ることはなく、放置すれば症状が悪化するため早めの対応が必要です。

脳・神経系の異常

極めて稀なケースですが、脳腫瘍など脳の疾患が原因で神経が圧迫され、まぶたや顔面の痙攣が生じることも報告されています。実際に「脳の病気が原因でまぶたがピクピクしていた」という例はごく少数ながら存在します。こうした神経系の異常が疑われる場合には精密検査(MRI検査など)が必要になります。

以上のような疾患が背景にあるときは、単なる疲れ目とは異なり適切な治療や対処が必要になります。特に片側顔面けいれんや眼瞼痙攣(まぶたの開閉が困難になる両目のけいれん疾患)の場合、自然に治ることはありませんので専門的な治療が不可欠です。

頻繁にまぶたが痙攣する場合や違和感が続く場合、「ただの疲れだろう」と自己判断せず注意して経過を観察しましょう。

まぶたのピクピクがなかなか治まらず不安なときは、早めに眼科を受診することをおすすめします。 通常の軽い痙攣であれば心配いりませんが、なかには前述したように病的なケースも隠れている可能性がゼロではありません。

例えば、以下のような場合は単なる疲労やストレスが原因ではない可能性がありますので、放置せず眼科専門医に相談してください。

  • 痙攣する状態が1週間以上継続している
  • 痙攣がまぶただけでなく顔の他の部分にも広がっている(頬や口元もピクピク動く)
  • 痙攣とともに目の痛みや視力低下などの症状がある
  • 片方のまぶたが開けにくい/閉じにくい状態になってきた
  • 痙攣の頻度が高く、日常生活に支障を来している

上記のような症状に心当たりがある場合は、眼科で詳しく調べることで安心に繋がります。実際、眼科では視診や必要な検査を通じて、単なる眼精疲労による一過性のミオキニアなのか、あるいは眼瞼けいれん・片側顔面けいれんなど治療が必要な病気なのかを判断できます。

例えば眼瞼けいれんであれば「目が開けづらくなる」「眩しさを強く感じる」といった症状が現れ、自然には治らないため専門治療が必要ですが、その鑑別も含めて専門医の診察が有益です。早期に受診することで重篤な病気を見逃さずに済むだけでなく、症状への不安も解消できるでしょう。

痙攣の裏に隠れたドライアイや逆さまつ毛など目の異常が見つかれば、それに対する治療を行うことで根本的な改善が期待できます。何より「原因がはっきりしないままピクピクが続く」というストレスから解放されるという意味でも、専門医に相談するメリットは大きいと言えます。

「もしかして目の病気だろうか?」と不安に感じたら、お一人で悩まずに専門の眼科医にご相談ください。

深見眼科では、このようなまぶたのピクピクに関するご相談を随時受け付けております。経験豊富な眼科専門医が症状や生活習慣を丁寧に伺い、必要に応じて検査を行った上で、考えられる原因や今後の対策について分かりやすく説明いたします。

症状の程度や原因に応じて、目の状態を改善するためのアドバイスやケアを提案させていただきますので、初めての方もどうぞ安心してご受診ください。

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