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目の奥がズーンと重く痛い
片目だけ目の奥が痛む
頭痛と一緒に目の奥が痛くなる
こうした症状は日常でよく経験しますが、原因は実にさまざまです。
多くは疲れ目(眼精疲労)が原因ですが、なかには急性緑内障発作のように数時間以内に治療を開始しないと失明に至る緊急疾患や、脳血管の問題が隠れていることもあります。
この記事では、目の奥の痛みを「眼科的な原因」と「眼科以外の原因」に分けて詳しく解説し、放置した場合のリスク、受診の判断基準、ご自身でできる対処法までお伝えします。「病院に行くべきか迷っている」という方の参考になれば幸いです。
目の奥が痛くなる眼科的な原因

- 眼精疲労
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目の奥の痛みの原因として最も多いのが眼精疲労です。パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、目のピント調節を担う毛様体筋が過度に緊張し、目の奥にズーンとした鈍い痛みが生じます。
見落とされやすいのが「メガネやコンタクトレンズの度数のずれ」です。度が合っていないレンズを使い続けると、目は常にピントを微調整し続けることになり、毛様体筋の疲労が蓄積します。
特に40代以降は老眼が進行するため、近くの作業用の度数調整が追いついていないことが痛みの原因になることがよくあります。
パソコンのモニターとの距離が近すぎる場合、画面の輝度が高すぎる場合、部屋の照明とのコントラストが大きい場合なども、眼精疲労を悪化させる要因です。
- 急性緑内障発作(急性閉塞隅角緑内障)
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突然、片目の奥が激しく痛み、視力の低下、目の充血、かすみ目、虹がかかったように見える(虹視症)、頭痛、吐き気・嘔吐を伴う場合は、急性緑内障発作の可能性があります。
通常10〜20mmHg程度の眼圧が、発作時には60〜80mmHgにまで急上昇することで、激しい痛みとともに視神経が急速にダメージを受けます。
遠視の方、女性、60歳以上の方に多く見られます。暗い場所に長時間いた後や、大量の水分を一気に摂取した後に発症しやすいとされています。
発症から数時間以内の治療が視力予後を大きく左右するため、「目の心臓発作」とも呼ばれる緊急疾患です。夜間・休日であっても救急受診が必要です。
- ぶどう膜炎
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眼球の内部を覆う組織「ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜の総称)」に炎症が起こる病気です。目の奥の鈍い痛みに加え、充血、かすみ目、光がまぶしい(羞明)、飛蚊症の増加といった症状を伴います。
原因としてサルコイドーシス、ベーチェット病、原田病などの自己免疫疾患のほか、ヘルペスウイルスや結核菌などの感染症が挙げられます。
ぶどう膜炎は適切な治療を行わないと、虹彩癒着、続発性白内障、続発性緑内障、黄斑浮腫など多くの合併症を引き起こし、不可逆的な視力障害につながります。
- 視神経炎
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視神経に炎症が起こる病気で、「目を動かしたときに目の奥が痛む」のが最も特徴的な症状です。上を向いたり左右に眼球を動かすと痛みが増し、視力低下や色覚異常(色が薄く見える)を伴うことが多いです。
20〜40代の女性に好発し、多発性硬化症や視神経脊髄炎(NMOSD)の初発症状として現れることがあります。
治療が遅れると視力の回復が不十分になるため、「目を動かすと痛い」という訴えがある場合は精密検査が必要です。
眼科以外の原因

- 片頭痛
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片側の目の奥からこめかみにかけて、ズキズキと拍動するような痛みが数時間〜72時間持続します。光や音に過敏になり、吐き気を伴うこともあります。前兆として閃輝暗点が現れることもあり、患者さんの約20〜30%に見られます。
日本では約840万人が罹患しているとされ、30〜40代の女性に多い疾患です。ストレスからの解放時(週末や休暇初日)に発症しやすいのも特徴です。
片頭痛そのものは命に関わる病気ではありませんが、日常生活への支障が大きく、適切な薬物療法で発作の頻度と強度を軽減できるため、頭痛外来や脳神経外科への相談が有効です。
- 群発頭痛
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片目の奥に「目をえぐられるような」耐えがたい激痛が起こります。痛みは15分〜3時間持続し、同側の涙、鼻水、まぶたの下垂、結膜充血を伴います。夜間〜早朝に発作が起こりやすく、1〜3か月の「群発期」の間、毎日のように繰り返されます。
30〜40代の男性に多く、「自殺頭痛」と呼ばれるほど痛みが激しいのが特徴です。発作時には純酸素吸入やトリプタン系薬剤の自己注射が有効とされており、群発期の予防薬もあります。片目の奥の激痛が繰り返す場合は、頭痛専門医への受診を検討してください。
- 副鼻腔炎(蓄膿症)
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目の周囲には前頭洞・上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞という4つの副鼻腔があり、ここに炎症や膿がたまると目の奥や頬、額に重い痛みが生じます。特に眼窩の上にある前頭洞や内側の篩骨洞の炎症では、目の奥に響くような痛みが強く出ます。
前かがみになると痛みが増し、鼻づまり・膿性鼻汁・嗅覚低下を伴うのが特徴です。風邪をひいた後に目の奥が痛くなった場合は副鼻腔炎を疑う必要があります。
- 緊張型頭痛
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頭から首、肩にかけての筋肉が慢性的に緊張し、頭全体が締め付けられるような痛みとともに目の奥にも鈍い痛みが生じます。長時間のデスクワーク、不良姿勢、ストレス、運動不足が主な原因です。
日本人の頭痛の中で最も多いタイプとされ、眼精疲労と合併していることも多いです。
「片目だけ痛い」場合に特に注意すべきこと
片目だけに目の奥の痛みがある場合は、両目の場合に比べて、より局所的で緊急性の高い疾患が隠れている可能性が高くなります。
急性緑内障発作、ぶどう膜炎、視神経炎はいずれも片目に起こることが多い眼疾患です。群発頭痛も常に同じ側の目の奥が痛みます。片目の痛みが「急に始まった」「激しい」「視力低下を伴う」場合は、特に緊急性が高いと判断してください。
放置するとどうなる?目の奥の痛みを見過ごすリスク
- 急性緑内障発作:失明のタイムリミット
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急性緑内障発作で眼圧が高いまま放置すると、視神経の繊維が壊死していきます。24〜72時間以内に適切な治療が行われなければ、視野の大部分が永久に失われたり、完全に失明したりするリスクがあります。
眼圧を下げる点眼薬と点滴による応急処置の後、レーザー虹彩切開術で房水の排出経路を確保する緊急処置が行われます。
- ぶどう膜炎:繰り返す炎症の蓄積
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ぶどう膜炎は治療が遅れたり不十分だったりすると、炎症のたびに眼内組織がダメージを蓄積していきます。虹彩と水晶体の癒着が進むと瞳孔が変形して光の通り道が狭くなります。続発性の白内障は比較的若い年齢で発症し、続発性緑内障は通常の緑内障より治療が難しいとされています。
特にベーチェット病に伴うぶどう膜炎は発作を繰り返すたびに視力が階段状に低下するため、早期からの積極的な治療が不可欠です。
- 視神経炎:回復の遅れ
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視神経炎は治療開始が遅れるほど視力の回復が不十分になる傾向があります。また、多発性硬化症などの全身疾患が背景にある場合、その発見と治療の開始も遅れてしまいます。
- 眼精疲労:全身不調への波及
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命に関わるものではありませんが、眼精疲労を慢性的に放置すると、頭痛、肩こり、首の痛み、集中力低下、不眠、自律神経の乱れなど全身に影響が及びます。仕事や家事のパフォーマンスが落ちるだけでなく、イライラや気分の落ち込みにつながることもあり、生活の質を大きく損ねます。
受診の目安
以下のいずれかに当てはまる場合は、早めの眼科受診をおすすめします。
痛みが急に始まり激しい場合。視力の低下を伴う場合。充血や腫れがある場合。目を動かすと痛みが増す場合。頭痛・吐き気・嘔吐を伴う場合。痛みが1週間以上続いている場合。
逆に、軽い鈍痛で、充血も視力低下もなく、休息をとると改善する場合は、まずセルフケアを試みてもよいでしょう。ただし、1〜2週間のセルフケアで改善しない場合は、眼精疲労以外の原因が隠れている可能性がありますので、受診をご検討ください。
ご自身でできる対処法

- メガネ・コンタクトの度数確認
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目の奥の痛みが慢性的に続く場合、まず確認していただきたいのがメガネやコンタクトレンズの度数です。特に40代以降の方は、近くを見る作業用の度数(中近両用レンズや老眼鏡)が適切かどうかがポイントです。
「遠くはよく見えるけれど近くがつらい」という状態は、毛様体筋に過大な負荷がかかっている証拠です。眼科での検眼をおすすめします。
- 20-20-20ルールと姿勢の見直し
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パソコン作業は20分ごとに6メートル先を20秒間眺めて毛様体筋をリラックスさせましょう。ディスプレイまでの距離は50〜70cm、画面は目線よりやや下の位置が理想的です。椅子の高さは足裏が床につく高さに設定し、背筋を伸ばした姿勢を意識してください。猫背やストレートネックは首・肩の筋緊張を増し、緊張型頭痛を悪化させます。
- 目を温める・首肩のストレッチ
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蒸しタオル(40度程度)やホットアイマスクを5〜10分まぶたに当て、血行を促進します。同時に、首を左右にゆっくり傾けるストレッチや肩回しを行うと、首・肩の筋緊張が緩和され、目の奥の痛みの軽減に効果的です。入浴中に行うとさらに効果が高まります。
- 十分な睡眠
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睡眠中は毛様体筋が完全にリラックスし、涙の成分も補充されます。7〜8時間の質の良い睡眠は、目の回復にとって何よりの「治療」です。就寝前1時間はスマートフォンの使用を控え、暗い環境で入眠することが理想的です。
深見眼科での診察について
深見眼科では、目の奥の痛みに対して、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、散瞳眼底検査、OCT検査を組み合わせた精密な診察を行い、原因を特定します。
急性緑内障発作が疑われる場合は、眼圧を下げる点眼薬の即時投与とレーザー虹彩切開術による緊急処置を行います。ぶどう膜炎が疑われる場合は、ステロイド点眼薬などによる治療を速やかに開始します。視神経炎が疑われる場合は、MRI検査のできる連携医療機関へのご紹介も含めて対応いたします。
眼精疲労が原因の場合は、現在ご使用のメガネ・コンタクトレンズの度数が適切かを確認し、必要に応じて処方を調整します。症状に合った点眼薬の処方とあわせて、お仕事の環境や生活習慣に即した具体的なアドバイスも行います。
眼科的な異常が見つからなかった場合でも、症状に応じて脳神経外科、耳鼻咽喉科、内科など適切な診療科への紹介を行い、原因にたどり着けるようサポートいたします。
目の奥の痛みでお悩みの方は、豊田市の深見眼科までお気軽にご相談ください。
まとめ:目の奥が痛いときに確認したいポイント
この記事の要点を整理します。
目の奥の痛みは、眼精疲労が最も多い原因ですが、急性緑内障発作、ぶどう膜炎、視神経炎など、放置すると視力を失いかねない眼科的緊急疾患が隠れていることもあります。眼科以外では、片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、緊張型頭痛が代表的です。
「片目だけ・急に・激しい痛み」は特に危険なサインです。視力低下や充血、吐き気を伴う場合は急性緑内障発作の可能性があり、夜間や休日であっても救急受診が必要です。「目を動かすと痛い+視力低下」は視神経炎を疑うポイントです。
慢性的な軽い痛みの場合は、メガネ・コンタクトの度数確認、20-20-20ルールの実践、姿勢の改善、目を温めるケア、首肩のストレッチ、十分な睡眠といったセルフケアが有効です。特に40代以降の方は、老眼に合わせた度数の調整が痛みの改善につながることが多いです。
1〜2週間のセルフケアで改善しない場合は、眼精疲労以外の原因が隠れている可能性がありますので、眼科での精密検査を受けましょう。
深見眼科では、視力検査から散瞳眼底検査、OCT検査まで、目の奥の痛みの原因を総合的に評価する体制を整えています。眼科的な問題が見つからなかった場合も、適切な診療科へのご紹介を含めてサポートいたしますので、安心してご相談ください。

