オルソケラトロジーの概要
オルソケラトロジーとは近視を矯正する治療法の一種です。世界各国でその安全性と有効性が認められ、現在では日本でも実施されています。特殊なコンタクトレンズを寝ている間に装用して矯正を行います。特に小児期の近視の進行抑制に効果があると注目されています。
治療の流れ
定期検査
オルソケラトロジーレンズを快適に装用していただくために定期検査を必ず受けてください。
定期検査の際には使用中のレンズや保存ケースを持参してください。
また、調子よく感じていても、気づかないうちに眼やレンズに負担をかけていることがあり、見え方が急に変化したり、痛みや違和感を感じる場合があります。その場合、レンズの使用を中止して、すぐに眼科で受診してください。
他の矯正方法との比較
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長所 |
短所 |
眼鏡 |
- 手軽にかけたりはずしたりできる
- 手入れが簡単である
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- 激しい運動には不向き
- レンズがくもったり、視野が狭くなったりする
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コンタクトレンズ |
- 強い近視や乱視・遠視でも矯正できる
- 容姿に影響を与えずに使える
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- 眼鏡に比べると手軽にはつけはずしできない
- ゴーグルなしで水泳には使えない
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オルソケラトロジーレンズ |
- 日中は裸眼で過ごせる
- 中止すれば2週間程度で元の角膜形状に戻る
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- 夜間に継続してレンズを装用しなくてはならない
- 強度近視や乱視・遠視は矯正できない
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レーシック |
- 常に裸眼で過ごせる
- ケアの手間や追加費用がかからない
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- 外科手術が必要で、元の角膜形状には戻せない
- 18歳以上でないと手術を、受けられない
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0.01%アトロピン(マイオピン)点眼との併用
オルソケラトロジーと0.01%アトロピン(マイオピン)点眼を併用することで、オルソケラトロジー単独療法よりも、近視進行抑制効果が報告されています。併用の際は、マイオピン点眼をさしてから、5分以上時間をあけてオルソケラトロジーレンズを装用して下さい。
マイオピン点眼についてはこちら
主な注意事項
- オルソケラトロジーは一般的な治療法と同様に向き不向きがあり、メリットやデメリットが存在します。以降のページの注意事項をお読み頂き、治療に同意された方のみを対象に適応検査を行い、専門医が適応と判断した場合にのみ治療を行います。
- 費用は初年度16.5 万円(税込) 、 2 年目以降は 3.3 万 〜 7.7 万円(税込)必要です。詳細は以降のページの費用についての項目に明細を記載しています。レンズの紛失・交換に費用が発生します。
- オルソケラトロジーは、高度管理医療機器を使用するものであり、クーリングオフ(契約解除)は適用外です。
- オルソケラトロジーの治療費は、所得税の医療費控除が受けられます。
- お支払いは現金またはPayPayのみとなります。現在クレジットカード決済には対応しておりませんのでご了承ください。
スペシャルコラム
*受診は定期検査を含めて全て完全予約制です。
インターネット予約は承っておりませんので、
必ずお電話または窓口にてご予約をお願い致します。